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沖縄の三十三年忌☆「ウワイスーコー」の進め方②

沖縄の三十三年忌☆「ウワイスーコー」の進め方②
沖縄の三十三年忌(サンジュウサンニンチ=三十三周忌)は「ウワイスーコー(終わり焼香)」とも言われる、最後のスーコー(法要)ですよね。

 

沖縄の三十三年忌☆「ウワイスーコー」の進め方①」は準備編として、お供え物や御願道具をお伝えしました。

 

最近はほとんどが仏式の読経供養が多く、準備ができれば安心ですが、施主としては沖縄の慣習にも倣いたい方は多いですよね。

 

そこで今日は、沖縄の三十三年忌、当日朝からの進め方、拝み方をお伝えします。

 



 

沖縄の三十三年忌☆
「ウワイスーコー」の進め方②

 

早朝、ヒヌカン・お仏壇へ挨拶


沖縄では三十三年忌を含むニンチスーコー(年忌焼香=周忌法要)では、朝からヒヌカン→お仏壇へお供え物をし、手を合わせて、今日が三十三年忌であることを報告します。

 

【 沖縄の三十三年忌、早朝 】

 

① ヒヌカンのミジトゥ(水)・ウサキ(酒)・お塩をキレイに交換し、ヒラウコー(沖縄線香)をタヒラ半(二枚半=日本線香十二本・三本)を拝して拝みます。

 

② 続いてお仏壇のウチャトゥ(お茶)を交換し、ヒラウコーをタヒラ(二枚=日本線香十二本)を拝し、今日が三十三年忌であること、これからお墓へ案内しに行くことを、御先祖様へお伝えしてください。

 

ヒヌカンは家の女性が拝む家が多く、お仏壇は家長を中心にして、集まった皆で手を合わせる家が多いです。

 

お墓参り前のお仏壇へのご報告を終えたら、お墓参りに行って、故人の魂を自宅まで案内します。

 

 

お墓に案内を掛ける~ヒジャイガミ(左神)~


ヒヌカン→お仏壇へとご報告をしたら、お墓に案内を掛けますが、他の御願行事と同じように、最初にヒジャイガミ(左神)様へ挨拶をしてください。

 

ヒラウコー(平線香=沖縄線香)、シルカビ、ウサキ(お酒)、供え花、そしてカビバーチ(シルカビを燃やす金属ボウルなど)を準備します。

 

【 沖縄の三十三年忌、ヒジャイガミ 】

 

① ヒラウコーはタヒラ(二枚=日本線香十二本)をシルカビの上に置いて、「ヒジュルウコー(※1)」とし、ウサキ(お酒)と共に供える。

 

② 日ごろお墓を守ってくださることの感謝をお伝えし、今日お墓参りに来た理由(ニンチスーコーの案内をしに来たこと)を報告する。

 

③ お供えをしていたシルカビをカビバーチ(金属ボウルなど)で燃やして、供えていたお酒を掛けて終了。

 

拝みの言葉は、例えば…

 

アリサーサーウートゥートゥー、ヒヌカンヌウカミガナシー、クマヌジーチヌウカミガナシー(あな尊き 火の神様、この土地の神様)

 

いつもお守りくださいまして、誠にありがとうございます。今日は○○ぬサンジュウサンニンチ(三十三年忌)の 案内をしにきました。」

 

…と言うようにお伝えすれば大丈夫です。

 

 

お墓参り~墓前での拝み~


続いて墓前でサンジュウサンニンチ(三十三年忌)の案内です。

 

【 沖縄の三十三年忌、墓前 】

 

① お供え物は供え花、ミジトゥ(水)、ウチャトゥ(お茶)を供えてください。

 

② 家長はヒラウコー(沖縄線香)を、コチラもタヒラの二枚(日本線香なら十二本)を拝します。

 

③ 家長は御先祖様へ、本日がサンジュウサンニンチであることを伝え、案内を掛けて拝みます

 

④ 続いて、一緒に来ている家族親族が、一人に付き半ヒラ(ヒラウコーを半分に割る=日本線香なら三本)を拝して、同じく手を合わせてウートゥートゥー(拝んで)ください。

 

コチラも拝みの言葉はそんなに長くはありません。

 

「アリサーサーウートゥートゥ、今日の良き日に ○○(故人の名前)ぬ サンジュウサンニンチ(三十三年忌)のスーコー(焼香)を、執り行うことになりました。

 

どうぞお受け取りくださり、家までいらしてくださいますように。」

 

…これで、お墓でのご案内は終了です。

 

続いて自宅に戻り、お仏壇の前で沖縄の三十三年忌を行いますが、こちらも長くなるので三回に分け、別記事でお伝えしていきます。(「沖縄の三十三年忌☆「ウワイスーコー」の進め方③」)

 

ぜひ、こちらも参考にしてみてください。

 

【 沖縄の三十三年忌に関する記事 】

 

沖縄の三十三年忌☆「ウワイスーコー」の進め方①
・沖縄の三十三年忌☆「ウワイスーコー」の進め方③
・沖縄ウフスーコー(大焼香)☆二十五年忌からのお供え物
沖縄の三十三年忌☆前夜に行うメーヒウグァン

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は昨日に引き続き、「ウワイスーコー(終わり焼香)」として、最後の焼香(法要)となります、三十三年忌(三十三回忌)についてお伝えしました。

 

昔ながらの沖縄のスーコー(焼香=法要)では、朝からお墓参りをして故人の魂を案内します。

 

お墓参りの前にも、台所にありますヒヌカン(火の神様)とお仏壇へご挨拶をして、これからお墓まで案内を掛けに出掛けることを報告するのが、昔ながらの習わしです。

 

今では本州式の周忌法要も多くなりましたが、近くにお墓があるお家であれば、さほど時間がかかる儀礼ではありませんので、昔ながらの慣習に倣い、故人の魂を案内してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

まとめ

沖縄の三十三年忌、早朝のお墓参りとは

・早朝に自宅のヒヌカン、お仏壇へ報告する
・お墓にスーコーの案内をしに行く
・まず、ヒジャイヌガミ様へ拝む
・続いて、御先祖様へ挨拶をする
・自宅へ戻り、仏前での拝み



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